0.10.1
公開中 · アーリーアクセス · 2026-11-06
Windowsでのカーソル追従と、REAPERでプラグイン画面を閉じたときのLive MIDI再生を改善しました。0.10.0からの修正内容です。
修正
- Windowsで十字カーソルとFreq表示が遅れて動く マウスポインターに対する表示の追従を改善しました。WindowsのREAPER・VST3で改善を確認しています。
- REAPERで画面を閉じるとLive MIDIが止まる VST3が無音入力からもMIDIを生成することをホストへ正しく伝えるようにしました。REAPERのプロジェクト設定で無音時の自動バイパスが有効でも、プラグイン画面を閉じたままLive MIDIを再生できます。macOSで動作を確認しています。
REAPERの設定
PitchCanvasのFX個別設定にある Force auto-bypass on silence はオフにしてください。この設定をオンにすると、プラグインからの処理継続の申告にかかわらず、REAPERが処理を停止します。
更新方法と互換性
購入時のメールにあるダウンロードリンク、またはお使いの版のPayhipページから0.10.1を入手してください。DAWを終了してから、Full/Trialの同じ版のインストーラーを実行します。
0.10.0で保存したプロジェクトを引き続き使用できます。プラグインIDと保存形式に変更はありません。
Mac版はIntel/Apple Silicon共通で、VST3・CLAP・AU・AU MIDI FXを同梱します。Windows版はx64のVST3・CLAPを同梱します。
その他の既知の制限は0.10.0のリリースノートを参照してください。
0.10.0
過去のリリース · アーリーアクセス
DAWとのテンポ同期、Quantizeバー、MPE出力、Logic Pro用MIDI FXを追加しました。以下は0.9.2からの変更です。
New features
カーブの編集と試聴
- カーブの途中から試聴:Live MIDIをオンにして、キャンバス上端の「PLAY FROM HERE」をクリックすると、その位置からカーブを再生します。Escで停止できます。次にDAWの再生ボタンを押すと、カーブは先頭から始まります。
- ページの複製:ページ一覧の「Duplicate」で、すべてのレーンのカーブ、設定、ミュート状態をまとめてコピーできます。
- 2本のラインをつなぐ:同じレーンで時間の重ならない2本の連続したラインをドラッグで囲み、右クリックして「Join Lines」を選びます。端点の間は直線でつなぎ、つなぎ目の角はそのまま残します。
- LFOのフェードインとフェードアウト:選択枠の上辺にある三角形のつまみを内側へドラッグすると、揺れ幅を徐々に広げたり、小さくしたりできます。つまみを右クリックしてカーブの形を選び、長さを数値で指定することもできます。点線のLFOでは、休符を含むライン全体にフェードがかかります。
- ピッチと長さを一緒に変えるRate変換:選択範囲でCtrl+Shift+↑(MacはCmd+Shift+↑)を押すと、ピッチが1オクターブ上がり、長さは半分になります。同じ操作で↓を押すと、ピッチが1オクターブ下がり、長さは2倍になります。
- 長さを保ったままオクターブ移動:Altを押しながら↑または↓を押すと、選択範囲のピッチだけを1オクターブずつ上下できます。MacではOptionを使います。
- 倍率を選んでカーブを伸縮:Shiftを押しながら選択範囲の左辺または右辺の中央にあるハンドルをドラッグすると、長さを元の¼倍、½倍、1倍、2倍、4倍にそろえられます。ドラッグ中は倍率と変更後の長さが表示されます。
クオンタイズ、テンポ同期、MIDI出力
- ピッチとタイミングを設定するQuantizeバー:ページ選択の隣にある「Quantize」を開くと、ピッチと時間の設定が並びます。描いたカーブに設定を反映するときは、範囲を選んでチェックマークをクリックします。バーの開閉だけでカーブが変わることはありません。
- 時間の刻みをミリ秒で指定:「Time」の数値をクリックすると、0.1〜10,000ミリ秒の範囲で好きな間隔を入力できます。
- DAWとのテンポ同期:Project settingsの「Sync to Host Tempo」をオンにすると、Live MIDIの再生、サイン波の試聴、キャンバスの時間表示がDAWのテンポに追従します。MIDIファイルには書き出し時のテンポを記録します。既存のプロジェクトを開くと、保存してあるProject BPMが使われます。
- 新規インスタンスの初期設定:「New instance defaults」で、Pitch Bendの範囲、MIDIモード、MIDI CCの割り当て、テンポ同期、描画設定などを保存できます。次にトラックへPitchCanvasを追加したときに、保存した設定が適用されます。
- ノートごとにPitch Bendを送るMPE出力:「MPE Lower Zone」では、カーブのノートやGrainの一粒ごとにピッチを動かせます。前の音の余韻を残したまま、次の音だけをベンドできます。Live MIDIとMIDIファイルの書き出しで使えます。初期設定は「Standard MIDI」です。MPEを使うときは、受け側のシンセでもMPEをオンにしてください。
Logic ProとGarageBand
- Logic Pro用のMIDI FX:Mac版に「PitchCanvas MIDI FX」を追加しました。ソフトウェア音源トラックのMIDI FXスロットに挿して、カーブのLive再生とオフラインバウンスができます。鍵盤やリージョンのMIDIも通過し、MIDI previewで同じ音源を試聴できます。
- GarageBand用のAU:Macの製品版・体験版にはAU「PitchCanvas」も同梱します。Drag MIDIからカーブをMIDIリージョンとして音源トラックに配置できます。
DAWでの書き出し
-
REAPERのLive MIDI:ソフト音源で速いピッチカーブを鳴らすとき、ツールメニューの「REAPER: Fine Live Pitch Bend」で6 ms以下のバッファでBendの送信間隔を短くできます。初期値はオフです。
-
REAPERのステレオテイクを高品質で書き出し:REAPER Apply modeで「High quality (4 samples)」を選ぶと、FXを新しいステレオテイクに適用するときだけ、4サンプル単位で処理します。通常の再生には従来のバッファサイズを使います。
-
急なピッチ変化の書き出し精度:REAPER VST3の高品質ステレオApplyと、Waveform・Cubase・FL StudioのVST3オフライン書き出しでPitch Bendをより細かく送り、急降下や高速LFOの音程誤差を軽減しました。Drag MIDIの送信密度は従来どおりです。
アップデートの確認
- アップデートの自動確認:プラグインの画面を開くと、公式サイトに新しいバージョンがあるかを24時間に1回まで確認します。自動確認は「About PitchCanvas」の「Auto-check」で切り替えられます。
- 新しいバージョンを右上に通知:青いドットと「Update available」、バージョン番号が右上に表示されます。
- プラグインから更新内容と入手先を確認:「About PitchCanvas」の「Check now」でいつでも確認できます。更新内容を読み、「Get update」からお使いの版のダウンロードページを開けます。
Improvements
カーブの編集とクオンタイズ
- カーブの編集メニュー:Inspectorの「Edit curve」を、Edge taper、Invert、Reverseの3つに整理しました。SmoothとReduceはメニューから外しました。Pointsツールでは、これまでどおりアンカーポイントを編集したり、点と点の間をなめらかに補間したりできます。
- キーとスケールを個別に選択:「Key」と「Scale」をどちらからでも選べます。たとえば、Scaleをオフにしたままキーを決めておき、後からメジャーやマイナーを選べます。
- 音符で選べる時間の刻み:「Time」の単位を「note」にすると、16分音符などの音価で間隔を選べます。Timeをいったんオフにしても、次は前回の間隔と単位から再開できます。
MIDI出力の設定
- ピッチとモジュレーションをレーン別に編集:新規プロジェクトでは、レーン1をピッチ専用、Mod 1〜3をMIDI CC専用として使います。以前のプロジェクトにある「Both」レーンや複数のPitchレーンも読み込めます。
- レーンごとにPitch Bendの範囲を設定:「Fit to curve」で、選んだPitchレーンのカーブにPitch Bendの範囲を合わせられます。他のレーンはそれぞれの設定を保ちます。
- MPEに切り替えても同じベンド幅で再生:「Standard MIDI」と「MPE」を切り替えた後も、選んでおいたPitch Bendの範囲で演奏できます。
- キャンバスの上下端に割り当てるCC値:設定名を「CC at Top」と「CC at Bottom」に変更しました。カーブがキャンバスの上端と下端にあるとき、それぞれどの値を送るかを確認できます。
- Ableton LiveのSimplerに合わせたベンド幅:Pitchレーンで±5半音を選べるようになりました。「Fit to curve」でもこの範囲を使えます。
パネルの配置
- パネルと操作列の表示設定:Appearanceや右クリックメニューでSine previewとReset viewの操作列を個別に隠し、空いた場所へInspectorを移動できます。Inspector右上の矢印でパネル全体を折りたためます。表示設定はこのコンピューターに保存されます。
メニューと操作通知
- クリックした位置でメニューを表示:右クリックした位置にメニューが開きます。ドロップダウンやサブメニューも、プラグインの画面内に収まります。
- 操作メッセージの全文表示:操作の結果は右上に1行で表示されます。ポインターを重ねると全文を読めます。クリックするか、キーボードで通知を選んでEnterを押すと、全文をスクロールしたりコピーしたりできます。
Bug fixes
再生と書き出し
-
Phase Plantで休符の後の音が低くなる:Live MIDIで休符の直後に音が低いところから滑り上がる問題を修正しました。次のノートが鳴る前にPitch Bendを送り、カーブに描いたピッチから発音します。
-
REAPERでFXをバイパスするとカーブが先頭に戻る:PitchCanvas VST3の後段でレイテンシーのあるFXをバイパスしても、Live MIDIの再生がその位置から続くようになりました。「PLAY FROM HERE」での途中再生にも適用されます。
-
REAPERで書き出した下降カーブが階段状に聞こえる:Phase Plantで再生すると滑らかな下降音が、新しいステレオテイクにFXを適用すると段階的に下がって聞こえる問題を修正しました。初期設定の「Match Live playback」では、通常再生と同じブロックサイズで処理します。
-
Bitwig Studioでシンセのピッチが変わらない:同じトラックでPitchCanvas VST3の後ろにPhase Plant VST3を置くと、音が一定の高さで鳴り続ける問題を修正しました。描いたカーブに沿ってピッチが変化します。
-
Cubaseのオフライン書き出しで冒頭が欠ける:CubaseのVST3版で、Live MIDIのカーブが左ロケーターから始まるようにしました。実時間書き出しの制限は下記をご覧ください。
-
MPEのPanic後に試聴音が残る:CLAPで複数チャンネルのPanicが同時に届いたとき、Sine previewが停止位置を越えて鳴る問題を修正しました。
編集と履歴の復元
- Quantizeをオフにしてもカーブがスナップする:オフの間は、好きな位置にカーブを描いたり移動したりできます。オンに戻すと、設定しておいたピッチと時間の刻みが使われます。
- 画面を開き直すとUndoやRedoができなくなる:プラグインの画面を閉じても、ページごとの編集履歴が残ります。開き直した後も、同じところから操作を取り消したり、やり直したりできます。
- DAWのUndoでプラグインを戻すと編集履歴が消える:削除したPitchCanvasをDAWのUndoで戻すと、ページの編集や削除の履歴も一緒に復元されます。
画面表示
-
ボタンやメニューの枠が二重に見える:角丸の外側に四角い枠が重なる表示と、クリック直後のちらつきを修正しました。Tabで移動するときは、選択中の項目に枠が付きます。
-
説明文の最後が読めない:Inspectorとツールチップの説明文が表示幅に合わせて折り返され、長い説明も最後の行まで読めるようになりました。
-
ライトテーマで入力中の数字が白くなる:「Time」にミリ秒を入力している間も、数字を読み取れるように文字色を修正しました。
-
再生されない区間の警告が隠れる:「RED / NOT PLAYED」の文字にグリッド線や再生ヘッドが重ならず、再生中も警告を読めるようになりました。
-
LFOフェードの数値が読みにくい:ライトテーマでも、Fade in/outのつまみを動かしている間の長さ(%)を読み取れるようにしました。
-
MacのCLAP版のメモリ解放:プラグイン画面を閉じたときに、一部のメモリが解放されない問題を修正しました。
DAW別の接続・操作ガイド
Ableton Live · Bitwig Studio · Cubase · Fender Studio Pro · FL Studio · GarageBand · Logic Pro · REAPER · Waveform
互換性と既知の制限
-
Mac版REAPERの編集ショートカット:VST3では、Rate変換やオクターブ移動のショートカットが反応しない場合があります。Rate変換が反応しない場合は、REAPERのFX一覧でPitchCanvasを右クリックし、「Send all keyboard input to plug-in」をオンにしてお試しください。
-
Cubase 15の実時間書き出し:Real Time Exportでは、Live MIDIのカーブの冒頭が欠けることがあります。実時間で書き出すには、Live MIDIをオフにしてDrag MIDIのパートを音源トラックの左ロケーター位置に置いてください。オフライン書き出しでは、Live MIDIが自動で左ロケーターに合います。
-
MPEの受信設定:受け側の音源にもMPE対応と設定が必要です。15のメンバーチャンネルを順に再利用するため、ノートが終わった後の余韻のピッチ保持は音源の実装にも依存します。MPEと併用するCCはMaster Ch1へ送ります。他のPitchレーンとの同時使用はチャンネルが競合します。
-
Standard MIDIの余韻:次のノートに向けたPitch Bendの準備が、前の音の余韻に影響する場合があります。短い休符やMIDIイベントの混雑時には、音源が次のピッチに落ち着くまでの時間が足りないことがあります。
0.9.2からの更新方法
購入時のメールにあるダウンロードリンク、またはお使いの版のPayhipページから0.10.0を入手できます。プラグイン内での更新確認は0.10.0から利用できます。
0.9.2
過去のリリース · アーリーアクセス
ピッチの送信精度と、カーブ表示・MIDI書き出しを改善しました。
- Pitch Bendの送信方式:Live MIDIとMIDI書き出しで、送信時刻のカーブに最も近いPitch Bend値を送るDirect方式に統一しました。
- 発音前のPitch Bend送信:Live MIDIでは発音の1オーディオブロック前にPitch Bendを送り、Phase Plantなどで音の出だしが低いピッチから滑り上がる現象を抑えます。Pitchと併用するCCレーンも同期します。
- MIDIイベントの送信配分:空・ミュート・一定値のレーンが使わない送信枠を、変化するPitchやCCに回します。緩やかなカーブの更新タイミングや、MIDI書き出しの1拍内のイベント間隔も改善しました。
- カーブ表示と出力の一致:高密度LFOや非線形の音程軸で、画面上のラインと実際に送るピッチが食い違う問題を修正しました。
- 再生と書き出しの精度を改善:ブロックサイズによる終端のずれや、複数レーンのCCとPitch Bendの送信順を修正しました。MIDI書き出し時の重複計算も減らしました。
既存のプロジェクトは、編集内容を保持したまま引き続き使用できます。
0.9.1
過去のリリース · アーリーアクセス
- Live MIDIが初期状態でオン:新しくトラックへPitch Canvasを追加すると、Live MIDIがオンで始まります。保存済みプロジェクトのオン/オフ設定はそのまま使います。Live MIDI設定を持たない古いデータは、従来どおりオフで開きます。
- 再生ヘッドの表示を改善:画面の更新周期に合わせて再生ヘッドを描画し、再描画する範囲を絞って表示の負荷を減らしました。
- マニュアルを更新:Live MIDIの初期設定と、停止中のModulation/Bothレーンから送る先頭CC値について、日英の説明を追加しました。
0.9.0
初回リリース · アーリーアクセス
Pitch Canvasの最初の有料ベータ版です。描いたカーブをMIDIノート、Pitch Bend、MIDI CCに変換し、お使いの音源をコントロールできます。
- 描画ツール:Freehand、Line、Curve、Points、LFO、Grainでカーブを作成・編集できます。
- 最大4レーン、64ページ:ピッチとモジュレーションを組み合わせ、複数のフレーズを切り替えて使えます。編集内容はDAWプロジェクトと一緒に保存されます。
- 試聴とLive MIDI:内蔵のサイン波で音程を確認し、MIDI出力を音源へ送って再生できます。
- MIDI書き出し:ノート、Pitch Bend、CCをMIDIファイルに保存するか、Drag MIDIでDAWへドラッグできます。
- macOSとWindowsに対応:macOS Universal(Intel/Apple Silicon)とWindows x64向けにVST3・CLAPを提供しました。製品版と14日間の無料体験版を用意しました。
